ぷちどるで学ぶ世界の死刑12

今回のテーマ「生き埋め」

P「なんとなく『今さら?』感もあるテーマですが、これも長い間、
世界中で行なわれていた処刑法なので、外すわけにはいかんのです」

ゆきぽ「ぽぉ……ぽぉ……」ウズウズ

P「待て待て。事務所で穴掘らんでも、今日は外で存分に掘らせてやる」

ゆきぽ「ぽぇ!」

P「珍しくこいつに役立ってもらいます、今回は。(問題無く終われば、殺さないでおいてやる)」


――屋外。更地の上。

ゆきぽ「ぽっぽっぽ~♪」ザクザク

P「さすがに早い。奴には何ヶ所かに分けて、大穴を掘っておくように言ってあります」

ゆきぽ「ぽえ! ぽえ!」

P「おおし、よくやった。先に事務所に戻ってお茶でも飲んでろ」

ゆきぽ「ぽぇ~♪」ルンルン

P「人件費がかからないのは素晴らしいですね。穴掘りを許可することが褒賞みたいなもんですし。
さて、それでは始めましょう……」

ガラガラ……(檻車を引く音)

ちひゃー「くぅぅぅぅぅ! くぅぅぅぅぅ!」ジタバタ

P「まずはおさらいから。受刑者を地中に葬る生き埋めですが、よほど深くなければ、
脱出される恐れもあります。そのため多くは、体を縛られていました」ガシッ、ポーイ

ちひゃー「くぅぅ!」ゴロッ

P「穴に放り込んで、土を被せて埋め立てます。酸素はすぐになくなり、受刑者は窒息死します」ドサドサ

ちひゃー「く!? くぅ、くぅ、くぅぅぅぅ!!」

P「中世ヨーロッパでは、生き埋めは主に女性に対して行なわれていました。
しかし確かに血を見ない死刑ではありますが、慈悲深い方法とも言えません。
女性だから楽に死ねるようにとか配慮したわけじゃないです。なんたって魔女狩りの世ですし」ドサドサ

ちひゃー「くぅあ!? くがふ、くぁ!!」ゴフッ

P「あーあー、喚いてるもんだから、口の中に思いっ切り土が入りましたね。
こうなると、息苦しさは倍増します」ドサドサ

ちひゃー「くぅが! ふぅが!」

P「生き埋めで有名なのは中国(秦)の焚書坑儒ですが、それより以前の春秋戦国時代には、
戦争で捕虜になった四〇万の兵士が、生きたまま埋められたこともありました。『長平の戦い』ですね。
古代中国の記録には水増しが多いですが、この数はあながち誇張でもないようです」キングダム

ちひゃー「っ……!!」

P「埋め切ったら、ならして終わりです。穴が浅いと、犬に掘り起こされたりするので注意。
地域によって土壌は違いますが、日本の土は酸性なので、そのうち骨まで分解されます」ポンポン

つ『チヒャーココニネムル』


P「生き埋めは基本的に、どこもやり方は同じです。ただ、人柱というように、
人身供犠など儀式的な意味でこの処刑を行なうこともありました……」ガラガラ

こあみ「と、とかー!」 こまみ「ちー!」

P「さらには生き埋めが風習として残っている地域もあります。アマゾンのある部族では、
双子や障害児を『呪われた存在』と見なし、まとめて埋めてしまうそうです」ポイポイ

こあみ「とがー!」 こまみ「ぢー!」

P「他にはボルネオのメラナウ族、ブーゲンビル島のブイン族などにこの習俗がありました。
しかしそのブイン族ですが、『建物の落成を祝うため、奴隷を殺して頭、手、足に解体。
柱壁に縛り、これらに槍と矢を投げる。三日後それらを埋め、十日後に掘り出して、
骸骨を支柱の隣に置く』って、もうカオス過ぎます。というか生き埋めじゃないし、激しく嘘くさいです」ドサドサ

こあみ「とぎゃー!!」 こまみ「ぢぃぃ!!」

P「でも調べててちょっとショックを受けてしまったのですが、現在のブーゲンビル島って魔境なんですね。
いまの連中の方が、よっぽど蛮族かもしれません」ドサドサ

こあみ「ゃ……!!」 こまみ「ぃ……!!」

P「手作業は疲れるので、もう仕上げはブルドーザーでやっちゃいます。重機を使っての生き埋めは、
戦時下ではよくありました。太平洋戦争ではアメリカ軍が日本兵を塹壕ごと埋め立て、
独ソ戦でもドイツ兵のいる塹壕が、戦車で雪を押し込まれて埋められました」ゴロゴロ

つ『フタゴノバカ』


P「さて、残りの一匹は……」ガラガラ

やよ「うっう~!!」ζ*T0゚)ζ

P「トリを務めるなんて、おまえも出世したもんだな」

やよ「うう゛~!!」ζ*>O<)ζ タスケテー

P「ダメだ。登場した以上、死んでもらう。他の連中は見逃してやることもあるけど、
おまえだけは殺す。絶対に殺す。何がなんでも殺す。それが作者のポリシー」ポイッ

やよ「う゛~!? う゛う゛~~!!」ドサッ

P「日本での生き埋めは『石子詰め』が有名です。記録のある時期は中世ですね。
受刑者を穴に入れるのは変わらないですが、土ではなく石を詰めて殺すようにします」ザラザラ

やよ「う~うぅ!? うぁあ!!」

P「穴の深さにもよりますが、相応の重量があるので場合によっては圧死という形にもなりました。
人柱でも、大きな石の下敷きにして殺すことがあります」ザラザラ

やよ「うぅ~~!! うぅぅぅ!!」ζ*T0T)ζ

P「首から下はすべて埋まりました。この流れで頭をかち割ってやりたいところですが、
それでは石打ち刑になってしまいます。生き埋めの苦しみを味わわせるには……」

やよ「ぅ……?」

P「穴を埋めるのに、大量の灰を利用します。古代ペルシャで用いられた手法です。
灰が器官に入り込んで吸着し、受刑者はより息苦しさに悶えます。極微細な砂でも同じ効果が望めます」ドサドサ

やよ「ぅぁぁ!? ぅぎゃぁぁぁ!!」ζli゚'O`)ζ

P「こいつら奇形は、でかい目が潰される痛みも加わりますね。真っ暗な世界と化してるでしょう」ドサドサ

やよ「ぁぁ……ぅぁぁ……」::ζ**0*)ζ::

P「長い歴史を持つ生き埋めの刑は、私刑という範囲を越えて現代まで続けられていました。
ベトナム戦争の大量処刑、隣のカンボジアでのクメール・ルージュの虐殺などがそれです」ドサドサ

やよ「……」

P「……仕上げて終わり、と」ゴロゴロ

つ『畜生塚』


P「事務所に戻るとしますか。良いことした後は気持ちがいいですね」

――バタン。

P「ただいまです……って、これは……」

律子「あ、プロデューサー! 今日はいつにも増して、ゆきぽが言うこと聞かないんですよ」

ゆきぽ「ぽへぇ~♪」ザクザク

P「穴だらけ……。さっき、外であれほど掘らせてやったのに……」

律子「どこでも好きなだけ穴掘りしていいって、勘違いしたんじゃないんですか?」

ゆきぽ「ぱぅう~♪」ザクザク

P「……期待を裏切らない奴だな。ちょっとでも甘くした俺がバカだった。
律子さん、コンクリートの準備を」

律子「実はもうすでに用意してあります」

ゆきぽ「ぽぇ?」

P「この穴なら、ちょうどおまえの全身ごと入るかもな。それっ!」ガシッ、ブンッ

ゆきぽ「ぷぃ!? ぽぇぇええ!!」ズボッ

逆さまの形で、ゆきぽは頭から穴に突っ込まされた。

「暴れると危険なので、手早く処理。このままコンクリを流し込みます」ドボドボ

ゆきぽ「ぽぐぉお!? ぽぉえああ!!」ゴボゴボ

P「まあヤクザ的処刑ですね。実際、どれだけのビルに人骨が埋め込まれているのか」スネークアイズ

ゆきぽ「ぉ……!! っ……!!」ガボガボ

P「すぐに固まるよう、調整してあります。上に鉄板を敷いて、重石も載せておけばじゅうぶんでしょう」

コチーン

P「ぷち柱ですね。人柱は、その建造物が倒壊しないことを願う儀式でした。
害獣が代わりになるかはわかりませんが、ともかくこれを神様に捧げるとしましょう」

律子「ご利益があるといいですね」

P「以上、ぷちどるで学ぶ世界の死刑12でした」

終わり

※この後、765プロのビルは地震で倒壊しました


  • 最終更新:2014-02-20 15:45:11

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