ぷちどるで学ぶ世界の死刑4

P「ぷちどるで学ぶ世界の死刑4」

今回のテーマ「圧殺刑」

P「その、定義というかジャンル分けすると、どこからどこまでを総称するべきか不明なのですが、
今回は『意図的に重圧を加えて殺す』という意味の死刑として、扱いたいと思います」

やよ「うぅぅ……」マタコロサレルノ?

P「まあ簡単に説明するとこうです。ほーれ、そんな心配そうな顔すんなって。
10円だぞ、やよ」ポイ

やよ「うっう~!」ダッ

放り投げられた10円玉に飛びつくやよ。嫌な予感も忘れて、すっかり笑顔だ。
Pは場所を確認した後、ロープを引いた。

やよ「う?」ペロペロ

天井から、やよよりも大きな重石が落ちてきた。

やよ「うぶぎゅ!?」グシャ

P「以前、石打ちによる死刑を紹介しましたが、今回は処刑のシステムが大がかりになってます。
やよの処刑法は、マリオでいうドッスンみたいなものと思ってください」

やよ「」ペチャンコ

P「汚ねえ押し花、ならぬ押しやよができました。しかし圧殺刑では多くの場合、
徐々に受刑者の肉体に圧力を加え、潰し殺してゆくという残酷な方法が取られました。
最もポピュラーなのは石と石に体を挟んで潰してゆく処刑法で、これは世界各国に記録が残っています。
圧殺刑自体の歴史も、古代ギリシャから19世紀に至るまで、非常に長いものでした」

P「さて、やよが死んだので、違う奇形を捕まえるとしましょう」

ゆきぽ「ぽ~ぽぽっぽ、ぽえぽえぽえ♪ ぽえぽえぽえ♪ ぽえぽえぽえ♪(ロンドン橋の歌)」

耳障りな声がする方へ目を向けると、ゆきぽがナルシストな笑みを浮かべながら、
自慢の尻尾をご機嫌にフリフリさせていた。

P「おや。まだ寒い季節ではないのですが、一足早く尻尾が生えたみたいですね。
今日はあいつに何役かこなしてもらいますか」

ゆきぽ「ぽえ?」

P「ブラッシングしてやるぞ。ちょっと尻尾貸せ」

ゆきぽ「ぽえ!」

喜ぶゆきぽ。しかし背中を預ける格好となり、すぐに異変に気づけなかった。

P「よっと。これをこうして……」ガチャガチャ

ゆきぽ「ぽ、ぽえ? ぽええ!?」

用意されたのは、丸い水平な石臼だった。その上に、ちょうどゆきぽの尻尾部分だけが乗っかっている。
尻尾は、外側に取りつけられた鉄環を通して、根元から固定されてあった。
そして尻尾の上には、もう一枚の石の壁が待ち構えていた。

P「これは前述の通り、石と石で挟み込んで圧し殺すパターンです。
言わば手動プレス機ですね。ハンドルを回して、少しずつ石臼が重なるようにしむけます。
もちろん通常は、受刑者を身動きできなくして、その全身を挟むようにします。
ゆきぽの場合は、まずは尻尾だけ潰したいと思います」

ゆきぽ「ぽー! ぽえ、ぽええ!」

脱出しようともがくゆきぽ。だが尻尾はがっちりと捉えられていて、抜け出せない。

P「おーい、あんまり暴れると危ないぞ。尻尾だけじゃなく頭まで挟んじまう」

操作を開始するP。徐々に二枚の水平な石臼が、ゆきぽの尻尾を挟んで重なり始めた。

ゆきぽ「ぽおお!? ぽぎい、ぽびい!!」ミシミシ

P「地中海沿岸の地域では、果実を圧搾するための装置もそのまま対人用に使われたそうです。
そんな物で絞ったオイルやワインなんか飲みたくないですね。
体を砕いて潰すという意味では、他に西洋の『車刑』などがあります。
そちらについては、いずれ別の機会に紹介するとしましょう」

ゆきぽ「ぽぎゅうう!? ぽおおおお!!」ギュウウウウ

P「動物(人間含む)の体は、意外と圧力に対して頑丈です。即死させるには、
その重量物に勢いをつける必要があります。先ほどのやよや、自動車事故のように。
よって、こうしたやり方だと中々潰れていかないものなんですね」

ゆきぽ「ぽおおおお!! ぽぎいいい!! ぽぎゅうううううう!!」ブチブチ

P「まあ、そうは言ってもいずれは限界点を超えますけどね。
内臓が潰れるのが先か、皮が破けるのが先か。尻尾の場合は、骨から先に砕けると思いますが」

ゆきぽ「ぽぎゃああああ!! ぽっ!? ぽえっえ!?」ブチッ、ブチュ

P「おー、破裂した破裂した。このまま骨まですり潰しますか」

ゆきぽ「ぱう……ぱうう……」ジョロロロ・・・

激痛に口をハクハクさせながら、ゆきぽは失禁した。

P「んっと。これ以上は潰せないみたいですね。では元に戻してみましょう」

ゆきぽの一部を挟み込んでいた石臼が、開かれる。
中には平たく潰された尻尾の毛と肉と骨が、鮮血と共に拡がっていた。

ゆきぽ「ぷぃぃぃぃ……、ぷぃぃぃぃ……」

装置を外す。ゆきぽの尻尾は、根本の一部を残してぐちゃぐちゃに潰し切られていた。
自慢の尻尾を無惨に破壊され、ゆきぽは涙と小便を垂れ流していた。

P「おい、休んでる暇はないぞ。おまえに死んでもらうのはこれからだ」

ゆきぽ「ぽー!? ぽびいいいい!!」

P「何でこんなことするんだってか? おまえらは存在してるだけで罪なんだよ。
食って寝て遊ぶだけで生きていけるなんて、普通の動物だって考えちゃいない」

Pは、今度はゆきぽの両足に鉄の足枷をはめ込んだ。

ゆきぽ「ぽぉぉぉぉ……、ぷぃぃぃぃ……」

ゆきぽの髪を掴んで引きずり、外の広場まで連れ出す。

P「次の仕掛けは、さらに大がかりになります。なんせ動物と兵器を使いますから」

馬「ヒヒーン」

広場には二頭の馬と、木製の乗り物を引かせた御者が待機していた。
御者が乗るそれには、両側に大型の車輪が一つずつ取り付けられていた。

P「馬さんです。そして、古代の戦車。馬に引っぱってもらうやつです。
『轢き殺す』というのを圧殺刑として扱うなら、現代の戦車や自動車もアリでしょうが、
あくまで正式な刑罰として行なわれていたものを、チョイスします。
ちなみに、さっき言った車刑はまた違う死刑です。ややこしいですが」

ゆきぽを広場のど真ん中に放り出す。足枷をはめられ、スコップも取り上げられたゆきぽは、
必死に這って逃れようとしていた。

ゆきぽ「ぽえー!!」ズリズリ

P「それじゃあ御者さん、やっちゃってください」

鞭の音とともに、戦車がゆっくりと動き出した。何度か外周を回ってスピードを出す。

P「戦車による圧殺はギリシャとローマで多く執行されており、後者はコロッセオで見世物にもなりました。
巨大な車輪で押し潰すだけでなく、車輪とその周りを覆った刃で、切り裂いて殺すこともあったそうです」

じゅうぶんに勢いをつけた戦車が、広場を這いずるゆきぽ目がけて突進した。

ゆきぽ「ぽ、ぽええええ!!」

ドドドドド、ゴトゴト、ベキベキ、グシャグシャ!

ゆきぽ「ぽげぢびいいいいいいいい!?」

少し狙いが逸れたが、それでも戦車の車輪はゆきぽの下半身を捉えていた。
胴体切断とまではいかなかったが、骨盤から周辺神経と筋肉は壊滅したようだった。

ゆきぽ「ぽ、ぽぉぉ……ぽぉ……」

P「さすがゴキブリ、まだ息がありますね。でも次で終わりでしょう。
車輪を避けることができても……ね」

ドドドドド、スコーン、ベキッ、ドガッ!

ゆきぽ「ぽぎゃああああああああ!!」グシャグシャ

P「あのように、馬に蹴られて踏まれて全身が砕けます。
馬の蹴り(特に後ろ蹴り)は、まともに喰らえば即死してもおかしくないほど強力です。
体重にしたって、ハーレーより重いんですから、踏みつけも凶悪です」

ボロ雑巾のようになったゆきぽは、ついに動かなくなった。

P「モンゴル帝国には、馬の大群に受刑者を轢き殺させる処刑法がありましたが、
騎馬民族が大多数のモンゴルでは、むしろ名誉ある処刑法と考えられていたようです。
この他にはティムールが、捕虜にした一万人の幼児を馬で轢き潰すという恐ろしい虐殺を行なっています」

ゆきぽ「」

P「主旨から外れてしまった感がありますが、圧殺刑では実際に動物も利用していました。
馬以外には、象に頭を踏み潰させるなどのやり方があります。
ですが、あまり紹介し過ぎると『動物刑』と被ってしまうので、今回はここまでにします」

ゆきぽ「」

P「以上、ぷちどるで学ぶ世界の死刑4でした」

終わり

  • 最終更新:2014-02-20 15:33:15

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