ぷちどるで学ぶ世界の死刑5

P「ぷちどるで学ぶ世界の死刑5」

今回のテーマ「串刺し」

P「えー、見ての通りですね。シンプルながら個人的には凌遅刑、四つ裂き、皮剥ぎと並ぶ、
最もエグい死刑の一つだと思っています」

ゆきぽ「ぽー、ぽっ、ぽっ……」ソワソワ

キョロキョロと、挙動不審のゆきぽ。それが穴を掘る前兆であることに、Pは気づいていた。

P「刑罰としては古代エジプトやペルシャの時代が起源とされていますが、
殺害方法そのものは、人類が棒や槍を手にした頃から存在していたと言えるでしょう」

ゆきぽ「ぽえっ!」スッ

ゆきぽがスコップを取り出し、床をくり抜き始める。しかしPは、あえてそれを止めなかった。
ザクザクザクザク…………

ゆきぽ「ぷい~~!」イイアセカイタ

穴を掘り終え、ご満悦のゆきぽ。後は空中で回転を決めて、華麗に埋まるだけだ。

ゆきぽ「ぽおお~~お!」ジュワッチ

ゆきぽが穴の真上へジャンプし、くるくると回転する。そして尻から、ピットインしようとした。

P「(今だ!)」スッ

Pは空中にいるゆきぽの真下に、短いサイズの竹槍を構えた。
落下するゆきぽに、槍の穂先が尻から突き刺さる。

ゆきぽ「ぽがあああああああああああああアッー!?」ブッスリ

重力の影響も手伝い、ゆきぽの尻に刺さった竹槍は、体の中ほどまで一気に埋まり込んだ。

P「今回は竹槍を使っていますが、串刺し処刑の多くは木製の杭を用いていました。
そのため、杭打ち刑と呼ばれたりもします。しかし杭に縛りつけて殺す刑もあるので、
混同を防ぐ意味で、串刺しとして通したいと思います」

ゆきぽ「ぽ、ぽおお……、ぽ、ぽぉ……」ズブズブ

P「串刺しの串は通常、肛門から挿入されました。女性は、性器から貫く場合もあります。
そして穴が串の侵入に耐えられそうにないと、刃物でその穴を切り拡げ、強制的に串を押し込みました。
ぶっとい木の杭や槍を打つよりは、スマートな鉄槍で貫いた方が、幾分慈悲深いのかもしれませんね」

ゆきぽ「ぽ、ぽぎい! ぽびいぃ!!」ズブズブ

P「おい、あんまり暴れるとますますひどいことになるぞ? 垂直に立てられてる状態なんだからな」

Pの言う通り、姿勢を動かしたせいで、槍はさらにゆきぽの体内深くへと潜り込んできた。

ゆきぽ「ぽー! ぽええええ!!」

助けて、降ろして、と懇願するゆきぽ。だがPは無視して続ける。

P「串刺しの受刑者は、寝かされた状態で串を打たれた後、地面に立たされたり、
吊り下げられたりしました。このド低能は、自分から刺さりに来たので、特異なケースと言えます」

ゆきぽ「ぽぎぎいぃぃぃ、ぽえぇ……」

槍を掴もうとするも、自分の短い手では届かない。
より深くまで突き刺さってくる感覚と激痛に、ゆきぽはただ泣き叫ぶしかなかった。

P「串刺しにした後、地面に立たせる場合、串は地中に埋めて垂直にしました。
串を立てるために穴を掘っておくわけですね。おお、ちょうどここに穴が空いてるぞ。
一体、誰が掘ってくれたんだろうなあ、ゆきぽ?」

ゆきぽ「ぽお! ぽおぉ!」

P「なんだあ、おまえだったのかあ。自分で自分の死刑をセッティングするなんて感心だぞ。
さすが、ぷ虐スレのアイドルはやることが違うな」

即席で床を埋め直すP。ゆきぽが突き刺さった竹槍も、そこへ垂直に固定した。
ズルズルと、槍がゆきぽの体にさらに食い込んでゆく。

ゆきぽ「ぽぉ…………!」

P「こうしておけば串は、ズリズリと自動的に受刑者の体を貫いていきます。
そして穂先は胸から飛び出すのか、背中から飛び出すのか、口から飛び出すのか」

ゆきぽ「ぽがっ!」スボッ

竹槍の先が、ゆきぽの口から突き出た。ごぼりと、血が湧き出す。

P「貫通完了。串刺しにされた受刑者は、この状態のまま放置されました。
死体を始末するのは、完全に死んだのを確認してからです。その間、犠牲者の体は鳥についばまれ放題です」

ゆきぽ「ぽ、ぽひゅ~、ぽひゅ~!」ゴボゴボ

穂先の周りから湧き出る血がゆきぽの口内を満たし、ボタボタとそれを床にこぼしてゆく。
血でノドが塞がり、ゆきぽは苦しそうに呼吸した。

P「串刺し刑では、受刑者がなるべく即死しないように、主要な臓器を避けて串を貫通させました。
あるいは穂先が鋭利な物ではなく、丸みをもたせた棒で貫いたりしたそうです。
しかしいずれも、最後には確実な死が訪れます」

ゆきぽ「ぽひゅ~、ぽひゅ~!」

P「こいつの体の構造はよくわかりませんが、幸い心臓は避けて通ったようですね。
いや、まったくの不幸なのかもしれませんが」

ゆきぽ「ぽひゅ~! ぽひゅ~!」

竹槍は身が細いため、ゆきぽの体が床に落ちるまで貫いてしまった。
床に足がついたゆきぽだったが、この貫かれた状態で下手に動けば、間違いなく死ぬ。
穴を掘って脱出することもできず、ゆきぽは口から竹槍を突き出したまま、へたり込んだ。

ゆきぽ「ぽひゅ~! ぽひゅ~!」

P「串刺しにされた人間は、長くて四日ほども息絶えることができなかったそうです。
歴史上、この残忍な死刑を愛好した支配者は数多く、ペルシャのダレイオス一世、
『串刺し公』ブラド・ツェペシュ、ロシアのイヴァン四世などが代表的です」

ちひゃー「くぅ~~……くっ? しゃー!?」

そこへ現れたのは、ちひゃーだった。お腹を空かせてふらふらしてたところ、
竹槍で貫かれて自分の血で溺れかけているゆきぽを発見した。

ゆきぽ「ぽひゅ~! ぽひゅ~!」(;;)

ちひゃー「くう~~!! くっ、くっ! くうぅ~~!!」

P「なんだ、助けろだって? まあ助けてやってもいいけどなあ。
でもあの槍を抜いちゃうと、間違いなく出血多量で死ぬぞ?」

ちひゃー「くぅう~~!! くっく~~!!」ブンブン

「なんとかしろって言われても……。おまえこそなんとかしろよ。
まあすぐに血止めして輸血すれば、助からないこともないかもしれないな。
でもぷちには、同じぷちの血が必要だ。おまえが献血してくれれば、ゆきぽに輸血できるぞ?」

ちひゃー「く? くぅ~……くっ! くっ!」フンスッ

P「お、本当にやるのか? じゃあ早速、こっちに来てくれ」

しかし用意されたのは注射器ではなく、無表情な女神をかたどった鉄製の人型棺桶だった。
扉のように開く腹部の中には、無数の鉄串が取り付けられている。

ちひゃー「く……?」

P「えー、みんな大好きアイアン・メイデンです。正直、どのジャンルで扱うべきか困る器具だったので、
串刺し刑として無理矢理組み込みました」

ちひゃー「く……くぅ~! くぅ~!」

P「おら、さっさと入れよ。おまえらのサイズに合わせて、特別に発注したんだからな。
これなら血をたっぷり搾り取れるぞ。ゆきぽを助けたくないのか?」

ちひゃー「くぅ~! くぅ~!」イヤイヤ

Pは噛みつかれないようにちひゃーの首を締め上げ、棺の中に押し込んだ。

ちひゃ「ぐっ!? ぐうぅぅ~~!!」ブスブス

P「鉄の処女には、背中の部分にも針が取り付けられていました。前後から挟み込むのです。
しかし時間をかけて殺すよう、どの部分の針も主要臓器を貫通しないように計算して配置されています」

バタンと、乱暴に扉を閉める。中で、ちひゃーが全身を針に貫かれた。

ちひゃー「ぐうぅ~!! ぐううぅ!!」ガタガタ

P「アイアン・メイデンの初出は16世紀。活躍期間はそれほど長くありません。
そして、これが本当に処刑道具として使われたのかどうかは、長年の疑問であるそうです。
鉄の処女はいくつか現存してますが、肝心の鉄串の部分は後から取り付けられたことが証明されてもいます」

ちひゃー「ぐうぅ~!! うぐぐっぐ、ぐぐぐ!!」ガタガタ

P「推測としては、実際にこうした形の器具はあった。しかしあくまでも『拷問』用だった。
『恥辱の樽』と呼ばれる、さらし者の刑に使われる器具が発展したとも言われますが、
単純に狭い場所に閉じ込めるための拷問器具だったのかもしれません」

ちひゃー「ぐぅ~!! ぐぅうう~~!!」ガタガタ

P「ドイツではアイアン・メイデンは、ニュルンベルクの処女と呼ばれていました。
当時のバイエルン州の、娘に似せて造られていたからだそうです。
今現在では、ローテンブルク(同じくバイエルン州)の犯罪博物館に、これが展示されています。
作者は実際に観に行ったことがあるのですが、同じ街にある帝国都市博物館の方が観てて楽しかったです……」

ちひゃー「ぐうぅ……ぐひぃ……ぐ……」ガタ・・・

P「あれ? 中の様子がおかしいですね。一旦開けてみましょう」

ちひゃー「」チーン

P「……出血多量で死んでますがな」

全身を刺し貫かれ、ちひゃーは青ざめた苦悶の表情で絶命していた。
無数の傷口から湧き出る血が、外へと漏れ出している。ショック死かもしれなかった。

P「あら、目玉まで刺し貫かれてら。
設計がおかしかったのでしょうか? やはりオーダーメイドの品物は、出来にムラがある……。
まあ、こいつらの体の仕組みが特殊過ぎると言うべきですかね」

肝心の血を採取し忘れたPだったが、気にせず次の生贄を探す。

P「ちひゃーにもう一役ぐらい買ってもらおうと思ってたんですが、予定が狂いましたね。
他に、活きのいいぷちというと……」

いお「きー! きー!」ビームビーム

やよ「うっうー!」フレーフレー

向こうで、他の二匹が騒いでいた。ゴキブリが出たらしく、いおがビームを乱射し、
やよがそれを応援しているようだった。

P「……ギルティ。あいつらにしましょう」

何発目かのビームで、ゴキブリが消滅。いおは、誇らしげに胸を張った。

いお「もっ!」エッヘン

やよ「うっう~!」パチパチパチ

ドスッ! いおの体が、背中から鉄製の槍に貫かれた。

いお「も…………?」

いおとやよが、固まった。いおは、自分の体から飛び出た穂先を、呆然と見下ろしていた。

P「串刺し処刑はゆきぽのような状態にすることがほとんどですが、
まあこれも一つの串刺しなわけですよ。定義づけようにも、範囲が広過ぎます。
しかし『磔刑』などは次の機会に回したいので、紹介し過ぎないようにしますが」

いお「もっ……」

やよ「う~! うっう~!!」

弱弱しく震えるいおに駆け寄るやよ。
Pは無視して、いおを貫いたままの槍を物干し竿のように水平に固定した。
ぶらんと、頭の重みでいおが逆さまに垂れ下がる。

P「これもまた、死ぬまで放置します。串刺しは例外的に、受刑者を別の方法で殺した後、
杭を通すこともありました。最終的にどんな格好の死体になってるかが、見せしめには重要ですからね」

やよ「うっう~!! う~!!」

P「他人の心配よりも、自分の心配をしろっての。次はおまえなんだからな、やよ?」

やよ「うう~~!?」

P「一旦、外に移動します。最後は場所を取る処刑法なので」

いお「ぎぃ……ぎぃ……」ブルブル

すでに致命傷だったのか、いおはゴキブリの断末魔のような小さな悲鳴を上げていた。
ビームも撃てず、何度か痙攣した後、いおは動かなくなった。

P「先ほどのアイアン・メイデンですが、原型になったと思われる処刑法が存在します。
まあ狭い所に押し込めて突き刺す、という形式ですね。審問椅子もこの流れから誕生した道具でしょうが、
それらは電気椅子処刑がテーマの回に、まとめて紹介しようと思います」

Pが、坂の上までやよを連れ出す。
そこには、ぷち達がすっぽり入れるサイズの樽が用意されていた。

P「黒ひげ危機一髪ではありませんが、樽の中には刃物や釘が仕込まれてます。
これに受刑者を入れ、丘や坂の上から転がすのです。記録としては紀元前に、
ローマの将軍がカルタゴにこの方法で処刑されたのが初出です。
アイアン・メイデンに対し、この装置はジューダス・プリーストと呼ばれていました。(嘘です)」

やよ「うっうう~!!」

Pは抵抗するやよを樽の中に押し込め、フタを閉めた。

P「はい、セッティング完了。いってらっしゃい」

ゴロゴロと樽が坂道を転がり出す。

やよ「うう~~っ!! ううっう~~!!」

P「当然、中にいる受刑者は切り裂かれまくり、串刺しされまくりです。
しかし野蛮というか、洗練されていない処刑法ではありますね。
こうしたやり方がスタイリッシュに発展したというか、ヒントになったのが、
アイアン・メイデンのような処刑法だと思います」

やよ「う~~ううびゃあああああああ!!」

ゴロゴロゴロゴロ……ドッカーン!!
猛スピードで転がり落ちて行った樽は、フェンスに激突して大破した。

やよ「」

全身をズタズタに切り裂かれたやよが、ハリネズミ状態のまま息絶えていた。
ゴミ掃除を業者に任せ、Pは事務所に戻った。

P「今回はやや長丁場でしたね。取り留めのない内容に思えたら、すみません」

ゆきぽ「ぽひゅ~! ぽひゅ~!」(;;)

P「まだ生きてたのか。さっさと死ねよ」ゴキャ

ゆきぽ「」

P「以上、ぷちどるで学ぶ世界の死刑5でした」

終わり


  • 最終更新:2014-02-20 15:33:38

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