ぷちどる駆除士・P(その2)

大量発生したぷちどるの猛威を食い止めるため、駆除士は今日も戦う……。

P「はい、こんにちは。ぷちどる駆除士こと765プロのPです。
今回も、ゆきぽの生態と退治方法について講義したいと思います」

『敵を知り、己を知れば百戦危うからず』

P「まずは我々にとっての明確な敵、ゆきぽをもっと知る必要があります。
ここにゆきぽの巣、すなわち連中が暮らす地中の様子を撮影したフィルムがあります。
最新技術の粋である、小型自動暗視(別名ご都合主義)カメラによる撮影です。
これを巣に通じる穴、幾つかの入口に仕掛けておきました。今から再生します」

ウィーン、カタカタ・・・

ゆきぽ「ぽぇー」「ぱうー」「ぽー、ぽー」「ぷぃ~」ガヤガヤ

P「狭い坑道を、ゆきぽ達が行き来しています。右側に、部屋と呼べるほどの空間があるようです。
さすがに奥まではカメラは届きませんでした。別の入口からの撮影に移ります」

ゆきぽ「ぽえっ!」「ぽへぇ~」「ぽえ、ぽえ!」

P「連中が、ご機嫌そうにしています。それもそのはず、好物のたくあんを運んでいるのです。
袋詰めにされたままですので、おそらく店頭から強奪してきた物なのでしょう。
角を曲がってすぐの所にある部屋が食料貯蔵庫らしく、たくあんがそこに運び込まれます」

ゆきぽ「ぽぇ~」「ぱう~」

P「野性である身ながら、ゆきぽは人間の食べ物しか口にしようとしません。
当然、加工品その他が都合よくそこらに転がっていることはないので、ゆきぽの食料はほとんどが盗品です」

ゆきぽ「ぽー……ぽっ?」「ぷぃー」ツンツン

P「また別視点。ゆきぽが、いぶかしげにカメラをつついています。しかし食べ物ではないのと、
脅威でもなさそうなのがわかると、どうでも良くなったようです。おかげでカメラを壊されずに済みました」

ゆきぽ「ぽえ、ぽええ!」「ぽひい!?」「ぽえー!」

P「さらに別の地点から。何やら一匹のゆきぽが、同じゆきぽ達に怒られているようです。
臆病で群れをなすゆきぽですが、その群れの中に上下関係が存在しているみたいです。
上役らしいゆきぽが、ここぞとばかりに偉そうにしていて虫酸が走りますね」

ゆきぽ「ぽぇ、ぽぇぇ……」グスグス

P「叱られていたゆきぽが、穴を掘り始めました。いじけているのではなく、
罰としてトンネルを掘らされているようです。はい、ここで疑問が浮かびます。
ゆきぽの穴掘りは本能に基づく行動でもあり、苦にならないのでは? と。
しかしそれも時と場合のようで、必ずしもすべてのケースに当てはまらないのです」

一旦、ゆきぽの画像表示に移る(AA略)。

P「ご存じ、ぷちどるは非常に目が大きいです。眼球のサイズと視力の関連性については不明ですが、
地中に棲むゆきぽの場合、その大きな目が暗視に役立っているようです」

再び、収録映像に移る。

P「だから暗い地中でも、生活することができるのです。しかし、いいことばかりではありません。
単なる穴掘りでなく、狭い地中を掘り進むとなると、当然砂ぼこりが絶えず舞い散ります。
大きな目をしたゆきぽにとっては、目を痛める行動にもなってしまうのです」

ゆきぽ「ぽー! ぽえぇ!!」ゴシゴシ

P「目を真っ赤にしていますね。ゴーグルなんて気の利いた物はありません。
ちなみにモグラは目が退化しており、今さらこんな問題に悩まされることはないです」

ゆきぽ「ぷぃぃ……ぽぇぇ……」ザクザク

P「このようにゆきぽの群れが棲む地中においては、穴を掘ることは一種の懲罰としても扱われてるようです。
連中もできれば楽をしたい、というところなのでしょうか。拡張工事は他者任せです。
でも実際、トンネル掘りは危険な作業ですもんね。ノウハウを持つ人間でさえ、事故を起こすというのに……」

ゆきぽ「ぽぇ……?」

ガラガラ、ドシャーン!!

ゆきぽ「ぽぎゃあああああああああああああ!?」ズシーン

P「なんと、落盤事故が起こる瞬間を撮影してしまいました。巣全体に被害は及びませんでしたが、
新しく掘られた坑道はすべて埋まっています。あの哀れなゆきぽは、生き埋めです」

ゆきぽ「ぽえー!!」「ぱう、ぱうう!!」「ぽー!!」ナニヤッテンダ

P「上役のゆきぽ達は仲間を助けようともせず、罵る始末です。性根から腐った連中ですね。
いじめられっ子根性というのか、虐げられてきた存在が力を持つと、相当タチの悪いいじめっ子になるようです。
まあ地中という、極めて狭い世界での話ですが」

ゆきぽ「ぽえ!」「ぽーぽえ!」

P「さて落盤の件ですが、極端に深いわけでもない地中で崩落が起きても、脱出できるのではと思うかもしれません。
確かに圧し掛かってきたのが柔らかい土だけなら、なんとか地上まで抜け出せるかもしれないです。
でも思い出してください。ゆきぽは、コンクリもぶち抜いて穴を掘ってしまう生物です。
気づかないうちに、岩や固い土の真下を掘り進んでしまったのかもしれません。
そんな所で落盤が起きてしまっては、さしものゆきぽも脱出することは不可能です」

ゆきぽ「ぽえ! ぽえ!」「ぽ、ぽひぃ……」「ぽえー!」

P「すぐに違うゆきぽに、穴を掘り直させるつもりのようです。さすがに場所は変えますが」

ゆきぽ「ぽぇ……ぽぇ……」

P「色んなことが起きていますが、これは地中の話です。地上では、また展開が違います。
落盤やゆきぽの穴掘りを原因とした地盤沈下、家屋の傾き、液状化現象などが起きています。
まさに災害です。保険屋さんにとっては、ゆきぽは殺しても殺し足りない存在でしょう」

ゆきぽ「ぽえっ、ぽえっ!」サッサトヤレ ゆきぽ「ぽぇぇ……!」

P「今度は反対側で穴掘りです。もちろん無計画に掘らせているのではなく、民家に通じる坑道や、
別の集団がいる巣までトンネルを開通させようとしているようです」

ゆきぽ「ぽぇ……ぽぇ……」ザクザク

P「長いトンネルを掘ることは危ないとわかったはずですが、こいつらは危険を学習しても、
それを活かす能力に欠けています。だから何度も同じ失敗を繰り返すのです」

ゆきぽ「ぽぇ、ぽぇ……」ザクザク

P「いい感じに掘り進んでいますが、実はこれが先の落盤を上回る悲劇を起こすことになります」

ゆきぽ「ぽ……?」

P「ゆきぽが異変に気づきました。土壁から、じんわりと水が染み出してきたのです」

ガラガラ、ザバーン!!

ゆきぽ「ぽー!? ぽぇぇぇぇ!!」

P「水道管ではありません。どうやら井戸水の溜まっていた所に、当たったようです」

ゆきぽ「ぽえ! ぽえー!」ナントカシロ ゆきぽ「ぽー! ぱぅぅ!」

P「凄い勢いで水が流れ込んできます。せき止められるレベルでないのは明らかですが、
無理矢理責任を取らせようとしています。そんなことしてると……」

ゆきぽ「ぽえ!? ぽぎゅひゅぅぅぅ!!」 ゆきぽ「ぽぇぇぇぇえ!!」

P「二匹とも、水に呑み込まれました。このカメラが捉えた映像はここまでです。
違う位置のカメラからの様子も見てみましょう」

ゆきぽ「ぽぇ~」「ぷぃ~」ホッコリ

P「たくあんをかじってホクホクしてます。この五秒後、死の濁流に呑み込まれます」

ドザザザザ!! ゆきぽ「ぽ、ぽぉぉぉぉ!?」「ぽええええええ!?」

P「続いて、また別の地点から」

ゆきぽ「ぽへぇ~」ニヘラ

P「盗んできた手鏡に映る自分を見て、ほくそ笑んでます。この五秒後(以下略)」

ドザザザザ!! ゆきぽ「ぽぎゃあああああああ!?」

P「続いて、また別の地点から」

ゆきぽ「ぽへっ、ぽへっ……」「ぽぉ……ぽおお……」ギシギシ

P「カメラが届かなくて残念ですが、部屋で何やらお楽しみ中のようです。この(ry」

ドザザザザ!! ゆきぽ「ぽげえええええ!?」「ぴぎゃあああああ!!」

P「後日、カメラを回収した助手によりますと、このゆきぽの巣は水浸しで壊滅していて、
中にいた奴らも残らず溺死していたそうです。あ、カメラは防水性です」

画面切り換え。別の巣が映し出される。

P「これもゆきぽの巣の一例なのですが、同じ末路を辿ることになります。
連中はここでは、河川敷に穴を掘って暮らしているからです。バカ過ぎます。
大雨→川の水かさが増す→水没、の流れです」

溺れるゆきぽの図が表れる。

P「ゆきぽの特徴として、泳げないことが挙げられます。加えて、危機に対する能力の乏しさ。
録画にあったように、突然の水流に襲われると、溺れ死ぬしかないのです。
人間でも、パニック状態になると、膝下ぐらいしかない水深で溺れ死ぬことがあります」

画面切り換え。プカプカ浮かぶ、ゆきぽの死体。

P「モグラは、水泳が得意なことで知られています。昼間に、水辺を泳いで移動したりもするそうです。
またモグラは、水没の危険がある場所で暮らしたりはしません。大雨に対しても、
そうそう水で埋まってしまうような設計不良の巣には棲んでいないのです」


モグラ>>>(越えられない壁)>>>ゆきぽ


P「と、このように地中に棲む生物としては、ゆきぽはモグラに果てしなく劣っています。
ゆきぽ達の様子を見るに、年季の違いという問題だけじゃない気がします」

画面切り換え。別のゆきぽの巣の様子。

P「しかし毎回自滅してくれると助かるのですが、そうもいきません。
効率良くゆきぽを巣ごと排除するには、いくつか方法があります……」

ゆきぽ「ぽ! ぽぇっ!?」ビクッ 「ぱうっ!?」ブルッ

P「一つは、毒餌を撒いておくことです。この場合は毒入りのたくあんですね。
巣の目の前にわざとらしく置いたとしても、連中は不審がりません。好物に飛びつくことしか頭にないのです」

ゆきぽ「ぽ……ぇ……」ゲー 「ぷ……ひゅ……」ゲロゲロ

P「ちなみにネズミは警戒心が強く、普通ではありえない所にエサを置いても、まず手を出そうとはしません」


ネズミ>>>(越えられない壁)>>>ゆきぽ


P「ネズミよりはるかに大きな頭してるのに、中身は空なんでしょうかね? 奴らは」

ゆきぽ「」「」

P「ですが、毒餌だと討ち漏らしがあります。全員が食べるわけでもなく、全員分を用意するのも大変なので。
そこで登場するのがガス発生装置。まあ、バルサンですね。巣に直接入れてください」

画面切り換え。ガスで瀕死のゆきぽ達。
ゆきぽ「ぽぉ……」(il>0<) 「ぷぇ……」(>0<li)

P「目も耳も塞がれたまま死んでゆきます。穴から逃げ出てきた奴は、殴り殺してください。
同じ密閉空間で効果を発揮する道具としては、他に超音波発生装置があります」

画面切り換え。別のゆきぽの巣の様子。

P「ぷちどるが嫌がる周波数の音を発する超音波発生装置は、何度も使えるという利点があります。
巣にセッティングした後、遠隔操作で外から起動」

ビイイイイイイイイイイイ……
ゆきぽ「ぽぉえええ!?」(。0。il) 「ぽぎゃぁあああ!?」(li゚o。)

P「狭い巣の中で超音波が反響し合い、連中に逃げ場はありません。
穴から逃げ出てきた奴は、やっぱり殴り殺してください」

ゆきぽ「」 「」

P「しかしガスも超音波も、ある程度周りを巻き込んではしまいますね。他の生物に罪はないのですが」

画面切り換え。捕えた一匹のゆきぽ。

ゆきぽ「ぽぇ…………」

P「そこで一風変わった対処法が編み出されました。巣から連れ出したゆきぽに、
ヤクを大量投与します。あ、ぷちどる用に開発された一種の麻酔薬で違法性はありません」プスットナ

ゆきぽ「ぽぇ? ぽ……ぽへ、ぽへ、ぽひぇ~~!」オールライトナウ!

P「即行で中毒になる強力な薬です」

ゆきぽ「ぽひぇひぇ、ぽひぇぽひぇ、ぽひぇひぇひぇひぇ!」ウオンチューリッスン!

P「致死量ギリギリです」

ゆきぽ「ぽひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」アイラブユー!

P「ほとんど間断なく与えて、薬漬けにします」

ゆきぽ「ぽぽぽぽぽ!!」オーユーノウイット!

P「頃合いを見て、こいつを元の巣に解放します。カム・オン・ナウ、トライ・イット・アウト!」

ゆきぽ「ぽひゃっひゃー!!」ブラック・サバス「スウィート・リーフ」

P「今の状態でもじゅうぶん危ないですが、本当にヤバいのは薬が切れた時です」

ゆきぽ「ぽがあああああああああああああああ!!」クスリヨコセー!
「ぽ、ぽえー!?」「ぱぅーー!!」「ぽぎゃあああ!?」「ぴぎいいいい!?」

P「巣の中で、スコップを手にして暴れ回っています。仲間のゆきぽを、容赦なくブチ殺しています」

ゆきぽ「ぽおえええええええええええええええ!!」
「ぴぎゃあああ!?」「ぽ、ぽえええ!!」「ぷいいいいいい!?」

P「手当たり次第、皆殺しにして巣を壊滅させてしまいました。
もちろんこんな奴生かしておいても仕方ないので、出てきたら始末してください」

ゆきぽ「ぽぎゃ!」ボクサツ

P「とまあ、こういうやり方もあるわけです。我々は日々、連中への対策を考えています。
次回は、直接攻撃するための武器を、もっと紹介しようと思います。それではさようなら」

終わり

※モグラは紛れもない害獣ですが、なんとなく殺せないんだぜ。

  • 最終更新:2014-02-21 16:19:06

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