SCP-765-PM

アイテム番号: SCP-765-PM


オブジェクトクラス: 後述の個体リストを参照


特別収容プロトコル: SCP-765-PM-A群は武装生物収容エリア-81■■に存在する、遠隔麻酔投与装置を搭載した危険生物用小型格納容器に収容の上、監視カメラによって常時監視し、カント計数機を設置してヒューム値を確認できるようにしてください。収容違反に備えて機動部隊ぷ-765("まんじゅう屋のおばちゃん")を待機させてください。

SCP-765-PM-B群は標準生物用中型飼育檻に収容します。SCP-765-PM-C群はBクラス職員の監督の下、エリア-81■■のレベル0セキュリティクリアランス事務作業に従事させます。

SCP-765-PM全個体に、遠隔操作で■mAの電流を流せるようにした首輪とGPS搭載の腕輪を装着させてください。首輪と腕輪はSCP-765-PMの洗浄時に交換してください。

SCP-765-PM各個体には朝と夜に給餌してください。餌の種類に関しては後述の個体リストを参照してください。

なお、各個体ごとに設定された特別収容プロトコルに関して、担当する職員は必ず後述の個体リストを参照してください。


説明: SCP-765-PMはヒト(Homo sapiens)を小型にしたような体長0.6mほどの生物群です。ヒトと同程度の大きさの頭をしているため、体格はほぼ二頭身です。特筆すべき点として、顔表面のおよそ10~20パーセントを占める大きさの眼球が挙げられます。現在までにSCP-765-PMは01~14までに指定される14体の個体が発見されており、いずれも異なる外見・性質を有しています。各個体の詳細な特徴については後述の個体リストを参照してください。

SCP-765-PMは日本語を理解することができますが、一部個体を除いてSCP-765-PM自身が日本語その他の言語で意思表示を行うことはできません。ただし、SCP-765-PMの鳴き声による意思表示を理解することのできる人間がおよそ5パーセントの割合で確認されているため、SCP-765-PMがヒトと同程度の意思や感情を持っていることは確実視されています。SCP-765-PMの意思表示を理解できる人間の基準は不明です。

SCP-765-PMが意思を持っていることを踏まえ、ウェクスラー式成人知能検査と児童向けウェクスラー式知能検査を実施したところ、SCP-765-PMの個体間には大きな知能の格差が存在することが分かっています。各個体の検査結果については後述の個体リストを参照してください。

SCP-765-PMを見た人間はSCP-765-PMを「かわいい」と感じ、積極的に愛護しようとします。これはSCP-765-PMが持つ精神汚染能力によるものですが、意識してその影響から脱することが可能です。また、まれに精神汚染能力が反対の影響を及ぼし、SCP-765-PMに対して害意を持つ人間が存在します。Dクラス職員を用いた実験の結果、約5パーセントが該当しました。同時に行った心理検査の結果、[編集済]傾向のある人間に対しては、SCP-765-PMの精神汚染能力が反対に作用する確率が有意に上昇することが確認されています。

SCP-765-PMはその危険性及び有用性に応じて、A、B、Cの3群に分類されています。A群個体は収容に際して人員損失の可能性がある個体で、SCP-765-PM-01、SCP-765-PM-04、SCP-765-PM-12、SCP-765-PM-13の4体が指定されています。B群個体は人員損失の可能性はないものの、収容に際して十分な注意が必要な個体で、SCP-765-PM-02、SCP-765-PM-03、SCP-765-PM-05、SCP-765-PM-07、SCP-765-PM-08、SCP-765-PM-10、SCP-765-PM-11、SCP-765-PM-14の8体が指定されています。C群個体は人員損失の可能性がない上、職員との円滑なコミュニケーションが可能であり、収容に協力的な個体で、SCP-765-PM-06、SCP-765-PM-09の2体が指定されています。


補遺a: SCP-765-PMは20■■年、東京都[編集済]にある居酒屋「■■■亭」から「奇妙な生き物が天井をぶち破ってきた」という通報があり、警視庁公安部特事課が捜査に当たったことで発見されました。特事課は■■■亭でSCP-765-PM-01を確保した後、その上階に入居する芸能事務所「■■■プロダクション」が関連しているとみて家宅捜索を行い、残りの個体を確保、■■■プロダクションの社員及び所属タレントに対して事情聴取を行いました。その結果、本案件に事件性はないと判断され、協定に基づいてSCP-765-PM全個体及びその調査記録が財団日本支部に移管されました。なお、事情聴取の内容は別紙:調書765-PMを参照してください。


補遺b: 20■■/■■/■■、SCP-765-PM-01の収容担当だったBクラス職員■■■■が、SCP-765-PM-01の収容セクターの空調設備に細工を行って催眠ガスをセクターに流し、SCP-765-PM-01の監視に当たっていた職員を眠らせた上でSCP-765-PM-01を脱走させるという収容違反事案が発生しました。■■■■は機動部隊によって拘束され、SCP-765-PM-01の再収容は無事に行われましたが、■■■■は事情聴取の際、「SCP-765-PM-01がかわいそうだったので脱走させようと思った」と供述しました。

エリア-81■■管理官はSCP-765-PMの収容に当たる全職員に対して調査を指示し、調査の結果、およそ3割の職員が■■■■と同様、収容中のSCP-765-PMに対して「かわいそうだ」と感じていることが判明しました。これを受け、SCP-765-PMの収容に当たる職員に関して、職員要件が定められ、当該要件を満たした者のみを収容に当たらせることが日本支部理事会によって決定されました。職員要件に関しては、別紙:SCP-765-PM職員要件を参照してください。


別紙:SCP-765-PM職員要件
SCP-765-PM収容担当の候補となった職員は、3つの心理検査(YG性格検査、[編集済]、[編集済])を受ける必要があります。全ての検査において基準値を満たした職員のみ、各SCP-765-PM個体の収容担当班に配属されます。また、収容担当班に配属された後も不定期に上記検査が行われます。基準値を満たさない場合、該当する職員はクラスB記憶処理を受けた上で収容担当班から外れ、それ以後SCP-765-PMの収容担当候補には選ばれません。

収容担当班は以下の人員で構成します。

収容主任 ―― Bクラス職員(レベル3セキュリティクリアランス)1名
収容管理官 ―― Cクラス職員(レベル3セキュリティクリアランス)3名
研究員 ―― Cクラス職員(レベル3セキュリティクリアランス)2名
警備担当官 ―― Cクラス職員(レベル2セキュリティクリアランス)3名
衛生担当官 ―― Cクラス職員(レベル3セキュリティクリアランス・獣医師免許所持)1名
及びDクラス職員若干名

心理検査の基準は以下のようになっています。

・YG性格検査基準値
D尺度: 8点以下
C尺度: 7点以下
N尺度: 13点以上
Co尺度: 10点以下
Ag尺度: 14点以上

・[編集済]基準値
==開示にはレベル4セキュリティクリアランスが必要です==

・[編集済]基準値
==開示にはレベル4セキュリティクリアランスが必要です==


職員要件追記: SCP-765-PM-01収容担当班における倫理違反事案の発生を受け、心理検査基準の一部改訂が検討されています。詳しくはエリア-81■■監査部にお問い合わせください。


個体番号: SCP-765-PM-01


オブジェクトクラス: Euclid


特別収容プロトコル: SCP-765-PM-01は脱衣状態で収容します。SCP-765-PM-01を収容する格納容器の周囲には4基の小型スクラントン現実錨を設置し、格納容器内のヒューム値を2.0以上で維持するようにしてください。

餌は小型動物向け栄養ペレットと水を与えてください。SCP-765-PM-01が嫌がった場合は鞭で叩いて食べさせてください。夜の給餌の前には、排泄物の処理とSCP-765-PM-01の洗浄を行ってください。給餌及び洗浄の際は、必ず警備犬を同伴してください。

尻尾が生えたことが確認された場合、これを切除してください。

スコップの出現が確認された場合、ただちに麻酔を投与してください。SCP-765-PM-01が眠ったことを確認した後、スコップは回収して検査します。異常が見られない場合、スコップは処分してください。

収容違反が発生した場合、警備犬を投入して確保してください。ただし、SCP-765-PM-01が警備犬に抵抗する様子を見せた場合は、警備犬を撤収させて機動部隊ぷ-765("まんじゅう屋のおばちゃん")を投入してください。確保のために非殺傷兵器の使用が許可されます。殺傷兵器の使用は許可されません。

SCP-765-PM-01に関する実験は、現在全て凍結されています。


説明: SCP-765-PM-01は体長0.6■m、体重■■kgのSCP-765-PM-A群個体で、■■■プロダクションでは[データ削除済]と呼称されていました。首までの長さの茶色い頭髪、茶色い瞳で、■■■プロダクション所属タレントの■■■■に外見が似ています。収容時には白いワンピースと後部に丸い穴の空いた下着を身につけていました。児童向けウェクスラー式知能検査による全検査IQは46で、全個体中で2番目に低い結果でした。性格は大人しく、財団職員に対して怯える様子すら見せます。また、イヌに対する極度の苦手意識を持っています。収容に際して衣服を脱がせようとしたところ、顔を赤くして抵抗したことから人間に似た羞恥心を持っていることが分かっています。このことは、SCP-765-PM-01の排泄を観察した際に同様の反応を見せたことからも裏付けられています。■■■プロダクションへの事情聴取によれば、緑茶と沢庵漬けが好物で、ひらがな3文字が書かれた段ボール箱を特に寝床として好む習性を持っているとのことです。

SCP-765-PM-01は何もない空間からスコップを取り出すことができます。この際に瞬間的なヒューム値の急減が観測されていることから、SCP-765-PM-01は現実改変能力を用いてスコップを取り出しているものと思われます。SCP-765-PM-01はこのスコップを使って穴を掘り、頭を出して眠ることを好む習性があります。特筆すべきこととして、SCP-765-PM-01が取り出したスコップは異常性の確認できないアルミ合金で構成されているにも関わらず、SCP-765-PM-01はこのスコップを用いて鉄製のドアやコンクリートに穴を空けることができます。SCP-765-PM-01は驚いたり、危険に晒されたりすると、このスコップを取り出して窮地を脱しようとします。この際、基本的には逃走を試みますが、例外的に危険に立ち向かい、スコップを武器として攻撃を行う場合があります。また、SCP-765-PM-01は非常に力が強く、自身の3倍から4倍ほどの重さの物体を持ち上げることができます。全般的に身体能力も高く、実験では5mほどの高さから落としても、無事に着地をすることができました。

SCP-765-PM-01はSCP-765-PMが一般的に持つ精神汚染能力の他に、自身の有害な行動を人間に許容させるという精神汚染能力を持っており、SCP-765-PM-01が一般的に迷惑だと考えられる行動を取ったとしても、その行動を見た人間はそれが当然であると認識します。この精神汚染に対して、意識してその影響から脱することはできませんが、全く影響を受けない人間が約1割存在します。心理検査の結果、SCP-765-PM-01の精神汚染の影響を受けない人間に特定の心理的傾向は見られず、どのような人間が精神汚染の影響を受けないのかは判明していません。

SCP-765-PM-01は自身の意に沿わない出来事に直面すると、涙を浮かべて鳴き声を上げます。この鳴き声を聞いた人間はSCP-765-PM-01が「悲しんでいる」と認識し、一般的に悲しんでいる人間に対して行う行動を取ります。これは先述の精神汚染能力によるものであると思われます。この「悲しんでいる」状態に対して、慰める等の行動を取ると、SCP-765-PM-01は当該行動を行った人物に対して「笑っている」と認識される表情を見せ、「甘えている」と認識される仕草をします。「悲しんでいる」状態のSCP-765-PM-01に対して反応を見せない場合、SCP-765-PM-01はスコップを取り出して「威嚇」と認識される行動を取ります。この際、「威嚇」の対象がSCP-765-PM-01に抵抗する姿勢を見せると、SCP-765-PM-01は「怯えている」と認識させる反応を見せて「威嚇」を中止しますが、「威嚇」に対して反応しない場合、「威嚇」の対象を[編集済]。

SCP-765-PM-01は寒くなるとホンドタヌキ(Nyctereutes procyonoides viverrinus)に似た尻尾を生やします。尻尾はSCP-765-PM-01の睡眠中に突如として臀部の一部が盛り上がるように生え、SCP-765-PM-01はそれに対して特に違和感を覚えていないようです。尻尾は春になると抜け落ちます。自然に抜け落ちる前に切除した場合、そのシーズン中に再び生えることはありませんが、翌シーズンは問題なく生えることが確認されています。尻尾が生えている間、SCP-765-PM-01の行動は粗雑になり、性格もやや粗暴になります。■■■プロダクションへの事情聴取及びSCP-765-PMの意思表示を理解できる職員によれば、SCP-765-PM-01は尻尾のブラッシングや炬燵を頻繁に要求しており、この要求に応じない場合、応じなかった者に対して上述の「威嚇」を行います。室温を下げて人工的に冬の気候を再現する実験と室温を上げて人工的に夏の気候を再現する実験の結果、尻尾は気温に反応して生えているわけではなく、季節や時期に反応して生えていることが判明しています。SCP-765-PM-01がどのようにして季節や時期を察知しているのかは不明です。


補遺: 倫理違反事案81-4■■■■の発生を受けてSCP-765-PM-01には、自身の有害な行動に対して必要以上の憎悪を人間に抱かせるという精神汚染能力を併せ持っている可能性が浮上しました。暫定的に先述の精神汚染能力を01A、当該事案で推測された精神汚染能力を01Bと呼称します。01Bの影響を受ける人間は01Aの影響を受けない人間と一致するわけではなく、どちらの影響も受けない事例、01Aの影響を受けていた人間が突如として01Bの影響を受けるようになった事例が確認されています。この倫理違反事案を受けて、SCP-765-PM-01の実験は全て凍結することが決定されました。


実験記録A:
内容 ―― SCP-765-PM-01を環境試験室に入れ、室温を上げる。
結果 ―― 摂氏35度を超えた辺りで、SCP-765-PM-01は活動を停止。10分後、脱水症状の兆候を見せた。
備考 ―― 1月実施。暑さへの耐久性は人間と同じくらいのようです。尻尾はなくなりませんでした。(■■研究員)

内容 ―― SCP-765-PM-01を環境試験室に入れ、室温を下げる。
結果 ―― 摂氏10度を下回った辺りで、SCP-765-PM-01が震え始める。くしゃみや鼻水を確認。鳴き声を上げて助けを求める様子を見せた。
備考 ―― 8月実施。暑い時はただバテるだけでしたが、寒いと助けを求めました。寒さにはかなり弱いようです。尻尾は生えませんでした。(■■研究員)

内容 ―― SCP-765-PM-01を満杯にした5×5×1.5mの水槽に入れる。
結果 ―― 泳がずに助けを求める様子を見せた。5分後、溺れて水に沈んだ。
備考 ―― 助けを求めるとき、「きゅいー」という聞き慣れない鳴き声を上げました。(■■研究員)

内容 ―― SCP-765-PM-01を環境試験室に入れ、酸素濃度を低下させる。
結果 ―― 酸素濃度が10パーセントを下回った辺りで、酸素欠乏症の兆候を見せた。
備考 ―― 穴を掘るだけあって、低酸素状態には強いようです。(■■研究員)

内容 ―― SCP-765-PM-01を落とす。実験許可は5mまで。
結果 ―― 5mの高さから落としても問題なく着地した。
備考 ―― まるで体操選手のような美しい回転でしたが、警備担当の■■さんは着地後の「ドヤ顔」が気に食わず、殴りたくなったと証言しました。(■■研究員)

内容 ―― SCP-765-PM-01を落とす。実験許可は10mまで。
結果 ―― [編集済]。
備考 ―― 獣医の許可が下りるまで、SCP-765-PM-01の実験は凍結します。(■■■収容主任)


実験記録B:
内容 ―― SCP-765-PMの意思表示を理解できるD-11■■■とSCP-765-PM-01を同じ部屋に入れる。D-11■■■に対しては、SCP-765-PM-01の要求に応じるよう指示。
結果 ―― 要求に応じてD-11■■■が膝の上にSCP-765-PM-01を載せたところ、SCP-765-PM-01は「笑顔」を見せた。
備考 ―― D-11■■■は、「腹の立つ笑顔」と証言しました。(■■研究員)

内容 ―― D-11■■■とSCP-765-PM-01を同じ部屋に入れる。D-11■■■に対しては、SCP-765-PM-01の要求に応じず、「威嚇」に対して抵抗するよう指示。
結果 ―― SCP-765-PM-01の「威嚇」に対して、D-11■■■はSCP-765-PM-01の顔面を蹴り飛ばした。SCP-765-PM-01はスコップを捨て、顔を覆って鳴き声を上げた。
備考 ―― あそこまでの抵抗は指示していなかったのですが……。鳴き声は「泣き叫んでいる」ように聞こえました。(■■研究員)

内容 ―― D-11■■■とSCP-765-PM-01を同じ部屋に入れる。D-11■■■に対しては、SCP-765-PM-01の要求に応じず、「威嚇」に対して反応しないよう指示。
結果 ―― 実験失敗。SCP-765-PM-01がスコップで[編集済]する様子を見せた直後、D-11■■■は激怒してSCP-765-PM-01の顔面を殴打した。D-11■■■は終了された。
備考 ―― SCP-765-PM-01には人間を不快にさせる精神汚染能力を持っている可能性があります。(■■研究員)
追記 ―― SCP-765-PM-01損失の可能性があるため、精神汚染能力の有無を確認する実験は許可されない。(エリア-81■■行政局 ■■首席管理官)


実験記録C:
内容 ―― SCP-765-PM-01の尻尾を切除する。
結果 ―― SCP-765-PM-01は鳴き声を上げて涙を流した。切除したシーズン中に再び生えることはなかった。
備考 ―― 尻尾がなくなったことを悲しんでいたようです。SCP-765-PM-01にとって大切なものなのでしょうか。(■■研究員)
追記 ―― 次のシーズンにはまた尻尾が生えてきました。(■■研究員)

内容 ―― SCP-765-PM-01の尻尾を切除する。切除した尻尾をSCP-765-PM-01に見せる。
結果 ―― SCP-765-PM-01は鳴き声を上げて涙を流した。切除した尻尾をくっつけようとする仕草を見せた。
備考 ―― やはり尻尾はSCP-765-PM-01にとって大切なもののようです。(■■研究員)


実験記録■:
内容 ―― SCP-765-PM-01のクローン個体を環境試験室に入れ、室温を下げる。
結果 ―― 摂氏-37度に達した時点で、SCP-765-PM-01のクローン個体は死亡した。
備考 ―― 寒冷な環境下では10分と保たないようです。(■■研究員)

内容 ―― SCP-765-PM-01のクローン個体を落とす。高度は100m。
結果 ―― SCP-765-PM-01のクローン個体は頭から落下し、死亡した。
備考 ―― [編集済]。掃除が大変です。(■■研究員)

内容 ―― SCP-765-PM-01のクローン個体の四肢を切断する。
結果 ―― 施術から5分後、SCP-765-PM-01は失血死した。
備考 ―― 泣き叫ぶ声が心地良いです。(■■研究員)

内容 ―― SCP-765-PM-01のクローン個体の頭を38口径の拳銃で撃つ。
結果 ―― N/A
備考 ―― インシデントレポート「倫理違反事案81-4■■■■」を参照。実験記録■はレベル4セキュリティクリアランス情報とする。(財団日本支部理事 千鳥)


倫理違反事案81-4■■■■: 20■■/■■/■■、SCP-765-PM-01収容担当班の■■■収容主任は、同チームの■■研究員が勤務時間外に研究室へ向かっているのを発見。尋問したところ、■■研究員はSCP-765-PM-01のクローン個体を■■体作製し、財団の倫理規定に違反する実験を行っていたことを認めました。倫理委員会の事情聴取に対して■■研究員は「やらなければならないと思った」と証言しており、SCP-765-PM-01が従来知られていたのとは異なる精神汚染能力を有している可能性が浮上しました。■■研究員はクラスC記憶処理を受けた上で、Dクラス職員に降格されました。


個体番号: SCP-765-PM-04


オブジェクトクラス: Keter


特別収容プロトコル: SCP-765-PM-04を収容する格納容器は、100×100×20mの収容ユニットの中央に設置してください。雨天時は収容ユニット内への水漏れがないことを常時監視してください。晴天時も1日に1回、水漏れがないことを確認してください。

餌は小型動物向け栄養ペレットと水分補給用ペレットを与えてください。水を与えることは許可されません。夕方の給餌の前には、排泄物の処理とSCP-765-PM-04及びその衣服の洗浄を行ってください。給餌は日出前及び日没後には行わないでください。給餌後は食べ残しがないかどうか必ず確認し、あった場合は処分してください。洗浄は水温を必ず摂氏30度以上で維持し、SCP-765-PM-04及びその衣服を十分に乾燥させるようにしてください。

SCP-765-PM-04は増殖個体を1体のみ、冬眠処置を施した上でエリア-81■■危険生物収容セクターの重要品保管室で冷凍保存してください。SCP-765-PM-04の収容違反が発生してプロトコル「モロトフ・カクテル」を実行した場合、当該保存個体を解凍し、炭酸水をかけて2体に増殖させた上で、1体を通常収容、もう1体を冷凍保存に当ててください。

収容違反が発生した場合、ただちにプロトコル「モロトフ・カクテル」を実行してください。当該プロトコルの詳細情報は、SCP-765-PM-04収容主任とレベル4セキュリティクリアランス保持者のみアクセスを許可されます。

SCP-765-PM-04に関する実験は、エリア-81■■研究監査部の認可を受けた上で行ってください。ただし、増殖に関する実験は許可されません。


説明: SCP-765-PM-04は体長0.6■m、体重■■kgのSCP-765-PM-A群個体で、■■■プロダクションでは[データ削除済]と呼称されていました。肩までの長さの茶色い頭髪、緑色の瞳で、■■■プロダクション所属タレントの■■■■に外見が似ています。児童向けウェクスラー式知能検査による検査は無効で、知能レベルは人間の5~6歳児と同等であると推測されています。性格は大人しく、職員に敵対的な様子を見せることはありません。しかし、後述する自身の増殖に対する欲求は強く、雨天時には格納容器から出ようとする様子が確認されています。■■■プロダクションへの事情聴取によれば、SCP-765-PM-04は太陽光を嫌うこと、気に入った相手に対しては体に張り付いて甘噛みをする性質があるとのことです。甘噛みをする性質は、給餌担当の職員に対するSCP-765-PM-04の対応からも確認されています。

SCP-765-PM-04は水に濡れると増殖あるいは巨大化するという特徴を持っています。この増殖ないし巨大化の際にはヒューム値の変動が観測されず、現実改変能力とは異なる何らかの能力によるものだと考えられますが、詳細は分かっていません。■■■プロダクションの事情聴取内容から、増殖はおそらく無限に続くと推定されており、仮にSCP-765-PM-04の増殖イベントを阻止しなかった場合、およそ■日で封鎖が事実上不可能となり、■■日以内に地球が居住不可能となるNK-クラス世界終焉シナリオへ発展すると予測されています。また、事情聴取と実験の結果から炭酸水だと2体に分裂するだけであることが判明しています。この他、[編集済]、[編集済]等の性質が事情聴取内容から確認されていますが、収容違反の危険性の高さから追試実験は凍結されています。

SCP-765-PM-04には日没後から日出前までの夜間に食事をすると瞳の色が赤に変わり、性格も攻撃的に変わる性質があります。この変化は、SCP-765-PM-04が頭部につけているリボンを取り、もう一度つけると終了し、元に戻ります。この時、SCP-765-PM-04が元々身につけていたものとは別のリボンをつけても元に戻ることから、リボンに異常性があるわけではなく単にトリガーとなっているに過ぎないことが確認されています。なぜSCP-765-PM-04は夜間の食事で変化するのか、なぜリボンの脱着で元に戻るのかは分かっていません。なお、変化時のSCP-765-PM-04は本気で噛みついており、歯形が残るほどの強さであることが分かっています。


実験記録:
内容 ―― SCP-765-PM-04に炭酸水を1滴だけかける。
結果 ―― SCP-765-PM-04は2体に分裂した。
備考 ―― 特別収容プロトコル策定のため許可された特別な実験であり、SCP-765-PM-04の増殖に関するこれ以上の実験は許可されない。(エリア-81■■行政局 ■■首席管理官)

内容 ―― SCP-765-PM-04増殖個体を摂氏[編集済]度の[編集済]に投入する。
結果 ―― SCP-765-PM-04は[編集済]。
備考 ―― プロトコル「モロトフ・カクテル」を認可。プロトコル及び実験記録はレベル4セキュリティクリアランス情報とする(エリア-81■■行政局 ■■首席管理官)


個体番号: SCP-765-PM-12


オブジェクトクラス: Keter


特別収容プロトコル: SCP-765-PM-12は額部分を布で覆い、手を拘束した状態で収容します。SCP-765-PM-12を収容する格納容器の内部にはクラスA耐熱加工及び鏡面加工を施し、SCP-765-PM-12の行動を監視するための小型カメラを取り付けてください。

SCP-765-PM-12の収容及び研究に当たる職員は、必ず鏡面加工を施したHRP-アーマードスーツを着用し、作業開始前に光反射確認を行ってください。

餌は生産する小型動物向け栄養ペレットと水を与えてください。SCP-765-PM-12が嫌がった場合は電流を流して食べさせてください。夜の給餌の前には、排泄物の処理とSCP-765-PM-12の洗浄を行ってください。給餌及び洗浄は、麻酔を投与してSCP-765-PM-12が眠った状態で行うようにしてください。

収容違反が発生した場合、機動部隊ぷ-765("まんじゅう屋のおばちゃん")を投入してください。確保のために非殺傷兵器の使用が許可されます。殺傷兵器の使用は許可されません。

SCP-765-PM-12に関する実験は、エリア-81■■研究監査部の認可を受けた上で行ってください。


説明: SCP-765-PM-12は体長0.6■m、体重■■kgのSCP-765-PM-A群個体で、■■■プロダクションでは[データ削除済]と呼称されていました。地に着く長さの茶色い頭髪、茶色い瞳で、■■■プロダクション所属タレントの■■■■に外見が似ています。児童向けウェクスラー式知能検査による全検査IQは78でした。性格は攻撃的で、財団職員に対して威嚇する様子をしばしば見せます。■■■プロダクションへの事情聴取によれば、ゴキブリ目(Blattodea)を非常に嫌っており、視認するとパニック状態に陥った上、後述する光ビームを乱射するとのことです。

SCP-765-PM-12は額から視認可能な光ビームを放射することができます。SCP-765-PM-12が放射する光ビームは熱を発生させますが、その威力は非常に高く、過去■回に及ぶ収容違反事案から少なくとも厚さ■mのコンクリートを貫通できることが判明しています。光ビームの放射姿勢開始から放射までの間には特徴的な音を出す若干のタイムラグが存在するため、放射エネルギーを何らかの形で得ていると思われます。また、SCP-765-PM-12が風邪を引いている場合には光ビームの放射が暴発あるいは不発を起こすことがあります。くしゃみをしても光ビームの放射が暴発を起こしますが、この際に放射された光ビームは物理学的に異常な変則軌道を見せます。放射エネルギーの正体並びに獲得手段、光ビーム放射の暴発及び不発のメカニズムは一切判明していません。


実験記録:
内容 ―― 反射率99パーセントの鏡にSCP-765-PM-12の光ビームを当てる。
結果 ―― 鏡は瞬時に溶融した。
備考 ―― SCP-765-PM-12の光ビームはかなりのエネルギーを有しているものと思われる。(■■上級研究員)

内容 ―― 反射率100パーセントの鏡にSCP-765-PM-12の光ビームを当てる。
結果 ―― 2秒ほど光ビームを反射し、鏡は溶融した。
備考 ―― 鏡面加工だけではSCP-765-PM-12の光ビームを封じ込めることは不可能。耐熱実験の必要あり。(■■上級研究員)

内容 ―― 厚さ3mmのチタン板にSCP-765-PM-12の光ビームを当てる。
結果 ―― 光ビームは5秒ほどでチタン板を貫通した。
備考 ―― 財団標準アーマードスーツはSCP-765-PM-12の収容には力不足である。(■■上級研究員)

内容 ―― 厚さ3mmのニッケルクロム合金板にSCP-765-PM-12の光ビームを当てる。
結果 ―― 光ビームは20秒ほどでニッケルクロム合金板を貫通した。
備考 ―― 耐熱パッケージ適用のアーマードスーツもやや力不足。(■■上級研究員)

内容 ―― 厚さ3mmのニッケルクロム合金板に鏡面加工を施し、SCP-765-PM-12の光ビームを当てる。
結果 ―― 光ビームは1分ほどでニッケルクロム合金板を貫通した。
備考 ―― 鏡面加工を施したHRP-アーマードスーツであれば、SCP-765-PM-12の収容に堪えるものと思われる。開発を提言する。(■■上級研究員)
追記 ―― ■■上級研究員の提言を承認。開発完了の後、直ちにSCP-765-PM-12収容担当班へ支給を開始する。(エリア-81■■行政局 ■■首席管理官)


個体番号: SCP-765-PM-13


オブジェクトクラス: Keter


特別収容プロトコル: SCP-765-PM-13は格納容器に固定し、動けない状態で収容します。SCP-765-PM-13を収容する格納容器の周囲には4基の小型スクラントン現実錨を設置し、格納容器内のヒューム値を2.0以上で維持するようにしてください。

餌は小型動物向け栄養ペレットと水を与えてください。SCP-765-PM-13が嫌がった場合は放置してください。夜の給餌の前には、排泄物の処理とSCP-765-PM-13の洗浄を行ってください。給餌及び洗浄は、麻酔を投与してSCP-765-PM-13が眠った状態で行うようにしてください。

カテゴリー2以上のGNH-サモン・イベントが発生した場合、ただちにプロトコル「一狩り行こうぜ!」オプションaを実行してください。

収容違反が発生した場合、AAA訓練を十分に受けたセラピー犬を投入して確保してください。ただし、セラピー犬の投入に効果がなかった場合は、セラピー犬を撤収させて機動部隊ぷ-765("まんじゅう屋のおばちゃん")を投入してください。確保のために非殺傷兵器の使用が許可されます。殺傷兵器の使用は許可されません。収容回復作業中にカテゴリー3以上のGNH-サモン・イベントが発生した場合、ただちにプロトコル「一狩り行こうぜ!」オプションbを実行してください。

プロトコル「一狩り行こうぜ!」の詳細情報は、SCP-765-PM-13収容担当班、機動部隊ぷ-765("まんじゅう屋のおばちゃん")及びレベル3以上のセキュリティクリアランス保持者のみアクセスを許可されます。

SCP-765-PM-13に関する実験は、現在全て凍結されています。


説明: SCP-765-PM-13は体長0.6■m、体重■■kgのSCP-765-PM-A群個体で、■■■プロダクションでは[データ削除済]と呼称されていました。体長の2倍ほどの長さの黒い頭髪、浅葱色の瞳で、■■■プロダクション所属タレントの■■■■に外見が似ています。児童向けウェクスラー式知能検査による全検査IQは76でした。性格は比較的温厚で、自身の意に沿う限りは友好的に接してきます。■■■プロダクションへの事情聴取によれば、動物好きであるとのことです。

SCP-765-PM-13は涙を流すと動物を出現させることができるという能力を持っています。「涙」の条件に関しては通常の涙だけでなく、あくびやくしゃみで出た程度の涙や、自傷行為を行うなど自分の意思で流した涙でも該当することが分かっています。この動物出現イベントはGNH-サモン・イベントと呼称され、出現した動物の危険性や制圧の難易度に応じてカテゴリー1からカテゴリー4に分類されています。

カテゴリー1 ―― 制圧が容易な実在の動物。これまでにイヌ(Canis lupus familiaris)、ブタ(Sus scrofa domesticus)などを確認。
カテゴリー2 ―― 危険性が高く、制圧に困難を伴う実在の動物。これまでにツキノワグマ(Ursus thibetanus)、インドニシキヘビ(Python molurus)などを確認。
カテゴリー3 ―― 危険性が高く、制圧に困難を伴う非実在の動物。巨大な鳥や刃状の尻尾を持った二足歩行の動物などを確認。
カテゴリー4 ―― 非常に危険性が高く、制圧に多大な損害を伴う可能性がある非実在の動物。[編集済]を確認。

GNH-サモン・イベントで出現した動物の内、カテゴリー2以上の動物はいずれも非常に攻撃的ですが、SCP-765-PM-13に襲いかかったところは確認されていません。また、SCP-765-PM-13は出現した動物と意思疎通を図ることが可能であり、使役している様子を見せることもあります。出現した動物を終了した場合、当該の動物は1分ほどで消失し、また再出現も確認されていることから、基底世界あるいは平行世界に存在する動物を呼び出しているわけではなく、現実改変能力によって創り出しているものと考えられています。このことは、イベント発生時に半径■m以内の空間で急激なヒューム値の減少が確認されていることからも裏付けられます。


収容違反事案81-1■■■■: 20■■/■■/■■、洗浄中にSCP-765-PM-13が覚醒し、収容担当職員の不適切な対応によってカテゴリー4のGNH-サモン・イベントが発生。■■名の死者を出す収容違反が発生しました。財団日本支部の収容違反調査委員会(J-IBCB)は当該事案をクラスBインシデントと認定し、調査を行いました。以下は、J-IBCBの調査記録に基づく収容違反事案81-1■■■■のタイムラインです。

18:30 ―― 給餌及び洗浄作業のため、D-3■■■とD-6■■■がSCP-765-PM-13収容ユニット内に進入。
18:32 ―― ■■警備担当官が監視室から遠隔操作でSCP-765-PM-13に麻酔を投与。5秒後、警備担当官の手元の生体情報モニタはSCP-765-PM-13が睡眠状態へ移行したことを表示。
18:33 ―― D-3■■■が格納容器を開封。SCP-765-PM-13を取り出す。受け取ったD-6■■■はSCP-765-PM-13の洗浄作業を開始する。
18:36 ―― 会話しながら作業していたD-6■■■が小型スクラントン現実錨に水をかけてしまう。
18:39 ―― D-6■■■がシャワーの水を止めた直後、SCP-765-PM-13が前触れもなく覚醒。
18:40 ―― 覚醒から47秒後、■■警備担当官がSCP-765-PM-13の覚醒に気づく。3秒後、非常ボタンを押下。機動部隊ぷ-765("まんじゅう屋のおばちゃん")が緊急出動。
18:41 ―― ■■警備担当官がD-3■■■とD-6■■■に即時退避を命令。その際、D-6■■■はSCP-765-PM-13を放り投げたため、SCP-765-PM-13は床で顔面を打つ。
18:42 ―― 顔面を打った15秒後、SCP-765-PM-13が泣き出す。[編集済]が出現し、D-6■■■を[編集済]。■■警備担当官は機動部隊長のアルファ1にカテゴリー4を通告。
18:43 ―― アルファ1はプロトコル「一狩り行こうぜ!」オプションbの発動を宣言。機動部隊ぷ-765は[編集済]装備のため、一時帰還。タイムロスは後の調査で41秒と判断されている。
18:44 ―― [編集済]はD-3■■■を[編集済]。■■警備担当官は■収容主任にカテゴリー4の発生を連絡。
18:47 ―― SCP-765-PM-13が[編集済]と何らかの意思疎通を行う。その後の行動から、収容ユニットの破壊を指示したものと思われる。
18:48 ―― [編集済]が壁への頭突きを始める。
18:51 ―― ■収容主任が監視室に到着。[編集済]の頭突きを確認した■収容主任は、クラスBインシデントを独断で宣言。収容ユニット外壁にヒビが発生。
18:53 ―― ■収容主任がアルファ1に到着予定時刻を確認。2分後との返答に、間に合わないと判断。■■警備担当官に退避を命令。
18:54 ―― [編集済]が外壁を破壊。同時に■■警備担当官がSCP-765-PM-13収容セクター東口から脱出。
18:55 ―― 機動部隊ぷ-765が北口から収容セクターに進入。20秒後、SCP-765-PM-13と[編集済]が収容ユニットから脱走。
18:56 ―― 機動部隊ぷ-765が[編集済]と交戦開始。
18:59 ―― アルファ1が[編集済]により戦死。この時点で■名が戦死していた機動部隊ぷ-765は抗戦不能と判断して撤退。指揮を引き継いだアルファ2がエリア-81■■行政局に撤退を連絡。
19:00 ―― アルファ2からの連絡を受けたエリア-81■■保安部の■■部長は、全Cクラス職員に緊急収容回復行動を命令。
19:01 ―― ■■保安部長の命令に不安を覚えた■■保安次長は、独断で最近の財団施設であるサイト-81■■に支援を要請する。
19:08 ―― サイト-81■■から機動部隊■-■■("[編集済]")が出動。
19:16 ―― アルファ7が[編集済]により戦死。機動部隊ぷ-765の全隊員が戦死する。
19:19 ―― エリア-81■■行政局の■■首席管理官に機動部隊■-■■隊長から、到着予定時刻は15分後との連絡を受ける。
19:20 ―― ■■首席管理官は全職員にSCP-765-PM-13収容セクター付近からの即時退避を命令。
19:34 ―― ■収容主任が[編集済]と交戦。24秒後、[編集済]。
19:35 ―― 機動部隊■-■■がエリア-81■■に到着。
19:37 ―― [編集済]の終了に成功。SCP-765-PM-13も麻酔銃によって確保される。
19:42 ―― 機動部隊■-■■がSCP-765-PM-13を格納容器に収容。予備を含め、4基の小型スクラントン現実錨を再稼働させる。
19:43 ―― 機動部隊■-■■隊長からの連絡を受け、■■首席管理官がSCP-765-PM-13の収容回復を宣言。


20■■/■■/■■、J-IBCBは収容違反事案81-1■■■■に関する最終報告書を発表しました。この中で、J-IBCBは収容違反発生の原因として、以下の5点を挙げています。

・SCP-765-PM-13収容担当班がプロトコルに違反し、小型スクラントン現実錨の定期点検を怠っていた。このため、1基に亀裂が発生していることが見逃された。
・D-6■■■が漫然と洗浄作業を行い、小型スクラントン現実錨に水をかけた。不運にも亀裂が発生したものだったため、これにより故障が発生した。
・■■警備担当官が怠慢な監視業務を行っていた。このため、小型スクラントン現実錨に水がかかったことに気づかず、SCP-765-PM-13の覚醒に気づくのに時間がかかった。
・SCP-765-PM-13の覚醒に気づいた後、■■警備担当官が退避命令の前に非常ボタンを押下した。このため、D-6■■■をパニック状態に陥らせた。
・パニック状態に陥ったD-6■■■がSCP-765-PM-13を放り投げた。この行動が、GNH-サモン・イベントの直接的な原因である。

また報告書の中では、収容違反の原因ではないものの、収容回復行動として問題があったの行動も挙げられています。

・■■保安部長が全Cクラス職員に緊急収容回復行動を命令したこと。このため、Cクラス職員を中心に多数の殉職者を出した。
・■■保安次長が独断でサイト-81■■への支援を要請し、それを報告しなかったこと。保安部長ないし首席管理官に伝達していれば、緊急収容回復行動の撤回はあり得た。

この報告を受け、財団日本支部は以下の懲戒処分を行いました。

・■■首席管理官に減給6ヶ月の懲戒処分。
・■■次席管理官に減給6ヶ月の懲戒処分。
・■■保安部長に停職1週間の懲戒処分。
・■■保安次長に戒告の懲戒処分。
・■■■収容管理官にDクラス職員降任の懲戒処分。
・■■警備担当官にDクラス職員降任の懲戒処分。

J-IBCBの報告書全文、全映像記録及び全音声記録へのアクセスを希望する職員は、J-IBCB情報管理室へお問い合わせください。


  • 最終更新:2017-08-11 14:35:24

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